2025年11月11日、市議会議員の皆さまと市民が直接意見を交わす
「安心して暮らせるまちを考える意見交換会」を開催しました。
当日は議員13名、江南市女性連絡協議会メンバー26名が参加し、
立場や世代をこえた幅広い視点から活発な対話が行われました。

■ 3つのテーマに分かれて分科会を実施
会では、「教育・福祉」「まちづくり・環境・地域活動」「防災・市民協働」の3分野に分かれ、 市民の生活実感に基づいた質問をもとに参加議員と意見交換を行いました。

● 教育・福祉
「幼児が安心して遊べる場所は十分か」
「ICT利用による子どもの視力やコミュニケーションの低下が心配」
「高齢者が増える中、介護施設や在宅支援をどう整えていくか」など、
子育て期・高齢期それぞれの不安と期待が語られました。
議員からは、屋内の子どもの遊び場の環境整備の案、保育園の統合の背景、 そして介護保険制度や地域包括支援センターの課題など、現状と今後の方向性について説明がありました。
● まちづくり・環境・地域活動
「耕作放棄地の活用」「江南駅周辺の整備」 「公共交通の利用しやすさ」など、地域の将来像に関わる意見が多く出されました。
高齢化による農地管理の難しさがある一方で市内にはまだ多くの農地が残っており、放棄地を新たな用途に活かす視点と農地として守る視点の両方が必要であること、さらに若者の就農につながる仕組みづくりが地域の活性化と防災面の両面で重要であることが意見として挙げられました。
公共交通では予約の取りづらさや運転手不足が課題として共有されました。
● 防災・市民協働
豪雨災害や水害への備え、避難所運営への女性視点の必要性、市民団体の活動継続の難しさなど、“暮らしの安全”に直結するテーマが中心となりました。
避難所の備蓄や性被害対策、市民の自助意識、防災井戸・雨水タンクの整備などが話題にあがりました。
また、女性団体として防災会議へ参画し、声を届けていくことも必要だと助言がありました。
また、行政と市民団体の協働については、市民活動団体の高齢化により団体の維持が難しくなっている現状が共有され、若い世代の参加を促すために地域交流センターが設立されているとの説明がありました。
■ 全体会で意見を共有
分科会後の全体会では、3つのグループから、それぞれの討議内容を報告しました。
報告を通して、分野ごとに感じている課題や市民の思いが一つにつながり、
参加者同士が他の分科会での意見を知る場にもなりました。
団体メンバーにとっては、自分の分科会以外のテーマを知ることで視野が広がり、議員の皆さまにとっては、幅広い世代の率直な声を受け止める時間となったのではないでしょうか?
今回の会では、立場は違えど「まちを良くしたい」という気持ちはみな同じであることを強く実感しました。
今後も、江南市女性連絡協議会は、地域の課題と向き合い、行政や市議会議員の皆さんと手を取り合って、よりよい地域づくりに協力していきたいと思います。







